それはある意味では幸せに近づくことなのかもしれない、しかし彼女の純粋さは最後の最後で踏みとどまる。 本作はどんな人生にも勇気を持って、立ち向かう価値があることを教えてくれる、心温まる感動作である。
7お金はなくてもピーターと親子のような絆を結べていること自体が、ひとつの答えになっている。
映画公開に先立って、主人公ブランカを演じたサイデル・ガブテロが来日。 中でもバフマン ゴバディ監督やエミール・クストリッツア監督の作品はパンチがありましたね。
セバスチャンにとっては 「お金」よりも「ブランカ」の方が大切で、彼女は「お金」で買えない存在だと気づくのだ。
盲目のギター弾きピーターも監督が実際に現地で出会った人の1人で映画のために1ヵ月以上かけて探し出したそうです。 「僕を売ってもいい」とブランカを救おうとするセバスチャン しかしその様子を見ていたラウルが、ブランカを中年女に売ろうと企む。 「オトナは子どもを買えるのに、子どもはオトナを買えないの?」 反発したブランカはピーターの許(もと)を去ってしまい、以前出会ったラウルとセバスチャンのところに行き、ラウルの指示で路上でのスリを繰り返す。
9その他、出演者のほとんどは路上でキャスティングされています。
『社会ってこんなモノだ』みたいに。
映画のほか、写真、ファッション、PVなど国内外の幅広い分野で活躍されている方です。
「さあ少し持って行きな」とピーターからおカネをもらい喜びながら空き地に勝手に作った棲家に帰ると、その棲家は壊されていた。
全編を通じて一番印象的だったのは、最後の方でブランカが一人で生きることに限界を感じて、嫌がっていた施設に入った時のことです。
日本人の出演はゼロなのにもかかわらず日本人がフィリピンで映画を撮るというのは興味深いところですが、長谷川氏がかつて世界を放浪する中で訪れたフィリピンのスモーキーマウンテンの子供たちとの出会いがきっかけでこの映画が生まれたようです。
携帯もゲームも要らない。